キャリアコンサルタント資格の取り方|受験資格・養成講習・登録・更新の流れ

この記事のまとめ

  • 受験資格は、厚生労働大臣認定の養成講習の修了、相談業務の実務経験3年以上、技能検定「キャリアコンサルティング」職種の学科または実技の合格、のいずれか(同等以上の能力があると認められる場合を含む)
  • 試験は学科と実技(論述・面接)で、受験料は学科8,900円、実技29,900円。学科と実技は別々に受けられる
  • 合格後に登録が要り、登録手数料8,000円(非課税)のほかに登録免許税9,000円がかかる。登録しないと名乗れない
  • 登録は5年ごとの更新制で、更新には知識講習8時間以上と技能講習30時間以上の受講が要る。更新手数料は8,000円(非課税)
  • 養成講習の受講料は実施機関ごとに違い、このサイトでは金額を確かめていないため書いていない

キャリアコンサルタントになるには、受験資格を満たし、試験(学科と実技)に合格し、合格後に登録する、という順に進みます。登録したあとは5年ごとに更新します。キャリアコンサルティング協議会のページでは、資格を目指すときは厚生労働大臣認定の養成講習を受講するのが一般的とされています。この記事では、厚生労働省、試験を実施するキャリアコンサルティング協議会、登録センターの公式ページで確かめた内容を、受験資格・養成講習・試験・登録・更新の順に整理します。取得後の働き方や、50代で取る意味については、別の記事にまとめています。

取得までの全体の流れ

順番 やること 主な窓口
1 受験資格のどれで受けるかを決める 厚生労働省
2 養成講習で受けるなら、講習を探して修了する 厚生労働省の講習検索サイト、各実施機関
3 受験を申請し、学科・実技(論述・面接)を受ける 試験実施団体
4 合格後、キャリアコンサルタント名簿に登録する 登録センター
5 5年ごとに更新講習を受けて更新する 登録センター

厚生労働省のページによると、キャリアコンサルタントは登録制の名称独占資格です。登録した人だけがこの名称を使え、守秘義務と信用失墜行為の禁止が課されます。試験に合格しても、登録しなければ名乗れません。

受験資格は3つの区分と、同等以上の能力

厚生労働省のページでは、次のいずれかに当てはまると受験できるとされています。

区分 内容
養成講習の修了 厚生労働大臣が認定した講習課程を修了する
実務経験 職業の選択、職業生活設計、職業能力開発に関する相談業務に3年以上従事する
技能検定の合格 技能検定「キャリアコンサルティング」職種の学科試験または実技試験に合格する
同等以上の能力 上記と同等以上の能力があると認められる場合

実務経験として認められるには、次の3点すべてに当てはまる必要があると、厚生労働省のページに書かれています。

実務経験の証明の手続きは、試験実施団体の案内で確かめるよう、厚生労働省のページにあります。試験実施団体の受験概要では、実務経験で受験するときは実務経験証明書と誓約書を出すとされています。技能検定の合格者は、受験申請書に一部合格番号を書きます(一部合格証明書は出さなくてよい)。

養成講習の探し方と、受講前に確かめること

養成講習は、厚生労働省の「キャリアコンサルタント講習検索サイト」で探せます。厚生労働省のページでは、講習の区分を「養成」にしぼると、受験資格を満たす講習が出ると案内されています。学び方は、動画を使って自分の進度で進める通信、リアルタイムの授業の通学、Web会議を使うオンラインがあり、組み合わせた講習もあります。

受講料は、厚生労働省のページに「機関によって料金設定が異なる」とあり、このサイトでは金額を確かめていないため書きません。養成講習の総時間数も、このサイトでは確かめていないため書いていません。申し込む前に、次の点を実施機関の公式ページで確かめてください。

試験実施団体の受験概要では、養成講習の修了で申請するときは、団体が出す修了者コードか修了証の写しを使い、専門実践教育訓練の修了証明書は対象外とされています。

試験の構成・受験料・日程

試験は、キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会の2団体が実施しています。厚生労働省のページでは、学科試験は両団体で同じ日・同じ問題とされています。学科試験と実技試験は、個別に受けられます。

試験科目は、厚生労働省のページに次の5科目と書かれています。

キャリアコンサルティング協議会の受験概要で確かめた内容は次のとおりです。

試験 形式 時間 合格基準 受験料
学科 四肢択一のマークシート、50問 100分 100点満点(2点×50問)で70点以上 8,900円
実技・論述 事例記録を読んで設問に答える記述式 50分 実技全体は150点満点で90点以上。論述は配点の40%以上が必要 実技の受験料29,900円(論述・面接の合計)
実技・面接 ロールプレイと口頭試問 20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分) 面接は「態度」「展開」「自己評価」の各区分で満点の40%以上が必要 同上

学科と論述は同じ日に行われ、面接は後日、複数の日に分かれて行われます。面接のロールプレイでは、受験者がキャリアコンサルタント役となり、50分の面談の最初の15分を想定して行います。受験料は、学科と実技の両方を受けると38,800円(8,900円+29,900円)で、厚生労働省のページと試験実施団体の受験概要で同じ金額です。技能検定のキャリアコンサルティング職種の1級または2級に合格している場合は、対応する学科または実技が免除されます(厚生労働省のページ)。

日程は、厚生労働省のページと試験実施団体のページで次のとおり確かめました。

回 学科・論述 面接
第33回 2026年11月1日(日) 2026年11月7日〜22日の複数日(受験申請の受付は8月17日〜8月28日)
第34回 2027年3月7日(日) 2027年3月12日〜27日の複数日
第35回 2027年7月4日(日) 2027年7月16日〜25日の複数日

面接の日は、キャリアコンサルティング協議会の日程です。日本キャリア開発協会で受ける場合は面接の日が異なり、厚生労働省のページに両団体の日程が載っています。

第33回は学科・論述がすでに終わっています。次に受けられるのは第34回です。第34回の受験申請の受付期間は、確かめた公式ページに載っていなかったため書いていません。試験実施団体の「受験申請」のページで確かめてください。

合格後の登録と手数料

登録事務は、厚生労働大臣の指定登録機関であるキャリアコンサルティング協議会が行い、手続きは「国家資格キャリアコンサルタント WEB登録センター」で行います。申請は、オンラインでも郵送でもできます。登録センターのページでは、審査の状況も確かめられるオンライン申請が案内されています。

費用 金額
登録手数料 8,000円(非課税)
登録免許税 9,000円(別途かかる)

合わせて17,000円です。紙(郵送)で申請する場合の書類は、登録センターのページによると次のとおりです。

オンライン申請では、マイページで申請したあと、マイページから出力した申請書(収入印紙9,000円分を貼る)、住民票、補足書類を簡易書留で郵送します。登録手数料は、「登録審査完了のお知らせ」のメールからマイページに入り、クレジットカードまたはコンビニのペーパーレス決済で支払います。登録証が出るまでの期間は、キャリアコンサルティング協議会のページに約2か月とあります。

5年ごとの更新

登録は5年ごとに更新します。厚生労働省と登録センターのページで確かめた内容は次のとおりです。

項目 内容
更新講習 知識講習は8時間以上、技能講習は30時間以上。どちらも厚生労働大臣が指定した講習(技能講習は一部免除の措置あり)
更新手数料 8,000円(非課税)
申請できる時期 有効期間の満了日の90日前から30日前まで
期限を過ぎたとき 資格は失効する

更新講習の受講料は、このサイトでは確かめていないため書いていません。更新のときに受講する講習は、厚生労働省の講習検索サイトで探せます。登録センターのページには、失効した人向けの手続きの案内もあります。

次にすること

  1. 受験資格のうち、養成講習の修了で受けるのか、実務経験3年以上で受けるのかを決める。実務経験は上の3点に当てはまるかを書き出して確かめる
  2. 養成講習で受けるなら、厚生労働省の講習検索サイトで講習を探し、受講料の総額と日程を実施機関の公式ページで確かめる
  3. 試験の受験申請の受付期間を、キャリアコンサルティング協議会のページで確かめる
  4. 合格後に必要な費用(登録手数料8,000円と登録免許税9,000円)と、5年ごとの更新の費用を、取得の予算に入れる

取った後にどんな場所で活動できるのか、50代で未経験から取る意味はあるのかを知りたいときは、キャリアコンサルタントは50代未経験から取って意味がある?資格を取った後の仕事の実態で、公的な調査の数字をもとに整理しています。

この記事の費用と日程は2026年11月7日に確かめたもので、試験の日程は回ごとに、手数料は制度の改正で変わります。2027年3月ごろに見直します。

出典(確かめた日)