キャリアコンサルタント試験の合格率の推移|学科・実技を回ごとに表にした

この記事のまとめ

  • 直近の第32回(2026年7月)の合格率は、学科54.8%、実技61.7%、学科と実技の同時受験者45.8%で、第31回の学科80.6%から25.8ポイント下がった
  • 第22〜32回の11回で、学科の合格率は52.6%から83.6%まで動いたが、実技は61.7%から67.7%の範囲に収まっている
  • 同時受験者の合格率は、11回のすべてで、同じ回の学科の合格率と実技の合格率のどちらよりも低い
  • 学科の平均点が70点を下回った第24回(68.8点)と第32回(69.3点)は、学科の合格率も11回の中で低い側の2回だった
  • 実技の合格率は、直近3回で実施団体ごとに差があり、日本キャリア開発協会のほうが4.0〜6.2ポイント高い

キャリアコンサルタント試験の合格率は、学科と実技で動き方が違います。直近の第32回(2026年7月)は学科54.8%、実技61.7%でした。学科は前の第31回の80.6%から25.8ポイント下がりましたが、実技は64.6%から2.9ポイントの低下にとどまっています。この記事では、厚生労働省が回ごとに公表している「結果の概要」から第22回〜第32回の11回分を表にし、試験を実施している2団体(キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会)が公表している直近3回の数字も並べました。受験資格や登録の流れはキャリアコンサルタント資格の取り方にまとめています。

読み方の前提

学科・実技の合格率(第22〜32回)

回 実施時期 学科 受験者→合格者 学科 合格率 実技 受験者→合格者 実技 合格率
第32回 2026年7月 3,804人→2,086人 54.8% 4,434人→2,736人 61.7%
第31回 2026年3月 4,983人→4,017人 80.6% 5,568人→3,599人 64.6%
第30回 2025年11月 5,013人→3,891人 77.6% 5,182人→3,321人 64.1%
第29回 2025年7月 4,944人→3,594人 72.7% 4,822人→3,099人 64.3%
第28回 2025年3月 6,298人→4,310人 68.4% 5,969人→4,040人 67.7%
第27回 2024年11月 5,516人→3,295人 59.7% 5,544人→3,737人 67.4%
第26回 2024年7月 5,002人→3,274人 65.5% 4,741人→2,948人 62.2%
第25回 2024年3月 5,698人→3,627人 63.7% 5,501人→3,660人 66.5%
第24回 2023年11月 4,268人→2,244人 52.6% 5,064人→3,313人 65.4%
第23回 2023年7月 3,812人→3,188人 83.6% 4,532人→2,855人 63.0%
第22回 2023年3月 4,797人→3,943人 82.2% 5,101人→3,295人 64.6%

出典:厚生労働省の各回の「結果の概要」(2026年11月7日に確認)。実施時期は各PDFの「実施時期」欄(令和5年3月〜令和8年7月)を西暦に直しました。第21回以前は、表にしていません。

同時受験者の合格率と、実際に受けた人の数

回 実受験者数 学科・実技の同時受験者 受験者→合格者 合格率
第32回 5,118人 3,120人→1,430人 45.8%
第31回 6,287人 4,264人→2,549人 59.8%
第30回 6,150人 4,045人→2,347人 58.0%
第29回 6,076人 3,690人→2,055人 55.7%
第28回 7,368人 4,899人→2,726人 55.6%
第27回 6,630人 4,430人→2,231人 50.4%
第26回 6,023人 3,720人→1,886人 50.7%
第25回 6,675人 4,524人→2,338人 51.7%
第24回 5,575人 3,757人→1,704人 45.4%
第23回 5,124人 3,220人→1,955人 60.7%
第22回 5,956人 3,942人→2,338人 59.3%

実受験者数は、学科か実技の少なくとも一方を受けた人の数です。第32回の5,118人は、この11回で最も少なくなっています(次に少ないのは第23回の5,124人)。同時受験者の「合格者」をどう数えるかは、概要のPDFに説明がありません。ここでは、PDFの見出し(学科、実技試験同時受験者)と数字をそのまま載せています。

数字から読み取れること

学科は回ごとの振れ幅が大きい

学科の合格率は、第23回の83.6%が最も高く、第24回の52.6%が最も低くなっています。差は31.0ポイントです。直近でも、第31回の80.6%から第32回の54.8%へ、25.8ポイント下がりました。実施の時期で見ると、3月の回(第22・25・28・31回)は82.2%、63.7%、68.4%、80.6%、11月の回(第24・27・30回)は52.6%、59.7%、77.6%と、時期による一定の傾向は見えません。

実技は61.7〜67.7%の範囲

実技の合格率は、第28回の67.7%が最も高く、第32回の61.7%が最も低くなっています。差は6.0ポイントで、学科より小さい範囲です。実技の平均点も、11回を通じて91.0〜92.4点(150点満点、合格基準は90点以上)の範囲でした。

同時受験者の合格率は、同じ回の学科・実技のどちらより低い

11回すべてで、同時受験者の合格率は、同じ回の学科の合格率と実技の合格率の両方を下回っています。たとえば第32回は、学科54.8%、実技61.7%に対して、同時受験者は45.8%です。同時受験者の数字は、学科・実技を同じ回に受けた人だけの集計です。学科の合格率・実技の合格率とは対象の人が違うため、「1つずつ受けたほうが受かりやすい」という意味の数字ではありません。

平均点との関係

回 学科の平均点(100点満点) 学科の合格率 実技の平均点(150点満点)
第32回 69.3点 54.8% 91.0点
第31回 76.8点 80.6% 91.4点
第30回 75.6点 77.6% 91.8点
第29回 74.6点 72.7% 91.9点
第28回 73.1点 68.4% 92.2点
第27回 70.7点 59.7% 92.4点
第26回 72.3点 65.5% 91.4点
第25回 71.9点 63.7% 92.1点
第24回 68.8点 52.6% 92.0点
第23回 77.3点 83.6% 91.7点
第22回 77.6点 82.2% 92.0点

出典:厚生労働省の各回の「結果の概要」(平均点の欄)。

学科の合格基準は70点以上です。平均点が70点を下回った第24回(68.8点)と第32回(69.3点)は、合格率も52.6%と54.8%で、11回の中で低いほうの2回です。前の回からの動きを見ると、続いた2回の組(10組)のうち9組で、平均点と合格率が同じ向きに動いています。逆向きだったのは第22回→第23回だけで、平均点は77.6点から77.3点に下がり、合格率は82.2%から83.6%に上がりました。ただし、平均点が下がった理由(問題の難しさ、受験者の準備の違いなど)は、公表された資料に書かれていないため、この記事では書きません。

論述(50点満点)の平均点は32.1〜33.3点、面接(100点満点)の平均点は59.8〜60.7点の範囲で、11回を通じて大きな動きはありませんでした。

養成講習の修了者と実務経験の受験者で見る

厚生労働省の概要には、受験資格ごとの受験者数と合格者数も載っています。養成講習の修了者と、実務経験3年以上で受験した人の合格率(合格者数÷受験者数で計算)は次のとおりです。

回 学科 養成講習 学科 実務経験 実技 養成講習 実技 実務経験
第32回 55.4% 49.7% 61.7% 62.0%
第31回 80.4% 82.4% 65.7% 56.8%
第30回 78.5% 71.7% 65.6% 54.0%
第29回 73.8% 63.8% 64.9% 60.1%
第28回 69.3% 60.3% 68.7% 58.9%
第27回 60.3% 54.6% 68.2% 60.5%
第26回 66.6% 55.4% 63.5% 49.0%
第25回 65.0% 49.1% 68.2% 48.9%
第24回 54.6% 35.6% 67.7% 47.5%
第23回 84.3% 78.1% 64.6% 50.3%
第22回 83.0% 73.4% 65.9% 50.1%

学科は11回のうち10回、実技も11回のうち10回で、実務経験で受けた人の合格率が養成講習の修了者より低くなっています(例外は、学科が第31回、実技が第32回)。実務経験の受験者数は、学科で378〜679人、実技で399〜667人で、養成講習の修了者(3,000〜5,000人台)より少ないため、1回ごとの差は大きく振れます。技能検定の片方に合格して受験した人は各回で0〜45人と少なく、合格率を載せていません。

実施団体ごとの合格率(第30〜32回)

試験は2つの団体が実施していて、学科は同じ日・同じ問題で行われます(資格の取り方の記事)。各団体のサイトで公表されている結果は直近3回分のため、団体別の表はこの3回だけです。

回 区分 キャリアコンサルティング協議会 日本キャリア開発協会
第32回 学科 54.6%(2,872人→1,568人) 55.6%(932人→518人)
第32回 実技 60.3%(3,435人→2,072人) 66.5%(999人→664人)
第32回 同時受験者 43.7%(2,375人→1,039人) 52.5%(745人→391人)
第31回 学科 80.9%(3,839人→3,107人) 79.5%(1,144人→910人)
第31回 実技 63.8%(4,365人→2,783人) 67.8%(1,203人→816人)
第31回 同時受験者 58.8%(3,287人→1,934人) 62.9%(977人→615人)
第30回 学科 77.6%(3,916人→3,038人) 77.8%(1,097人→853人)
第30回 実技 63.0%(4,095人→2,580人) 68.2%(1,087人→741人)
第30回 同時受験者 56.7%(3,190人→1,808人) 63.0%(855人→539人)

出典:両団体が公表した各回の試験結果。2団体の人数を足すと、厚生労働省の概要の数字(たとえば第32回の学科は2,872人+932人=3,804人、合格者1,568人+518人=2,086人)と一致しました。

学科の合格率は、2団体で0.2〜1.4ポイントの差です。実技は、日本キャリア開発協会のほうが第30回で5.2ポイント(68.2%−63.0%)、第31回で4.0ポイント(67.8%−63.8%)、第32回で6.2ポイント(66.5%−60.3%)高くなっています。ただし、2団体の受験者の構成が同じとは限らず、受験者数も協議会のほうが3〜4倍多いため、この差だけで試験の難しさに違いがあるとは言えません。この差の理由は、公表された資料から確かめられませんでした。

次にすること

  1. 次の第33回は、学科・論述が2026年11月1日に行われました。結果はまだ公表されていません。日本キャリア開発協会の日程ページには、合格発表日が2026年12月16日(予定)と載っています。厚生労働省の「結果の概要」は、各回の結果が出たあとに一覧に加わります
  2. 学科だけを先に受ける、実技だけを受ける、という受け方も選べます。この記事の同時受験者の合格率は、両方を同じ回に受けた人の数字です。次の受験日程と申請の時期は、資格の取り方の記事と各団体の公式ページで確かめてください
  3. 受験の目的が、取ったあとの働き方にあるなら、50代で未経験から取って意味があるかの記事で、合格後の活動の実態を公的な調査から整理しています

この記事の数字は、2026年11月7日に確かめた第22〜32回の公表値です。第33回以降の結果が公表された時点で更新が要るため、2027年3月ごろに見直します。

出典(確かめた日)